11世紀のエンブロイダリーの作品
 

戦いの前、腹ごしらえの準備で串焼きを作っているシーン

 バイユーのタピストリーは、1066年から1077年にかけてイギリスで制作されたと言われています。
幅50センチメートル、全長70メートルの作品にはノルマン人がイングランドを征服した2年間(1064〜66)の史実がそのままに刺繍され、 当時の刺繍のテクニックは勿論、風俗・生活様式・戦闘の方法などを明確に知ることができます。

 布の幅の中央に物語の部分を広くとり、その下の細いボーダーの動物や鳥、魚などは時として物語の意味を強め補足しています。 躍動感に満ちたそのデザインの素晴らしさ、刺繍の技術の高度さから言っても、エンブロイダリーとして他に例のない芸術作品です。
19世紀初め作品はイギリスからフランスに移され、今は北フランスのバイユー市の美術館にあります。

 私たちは全ストーリーを一続きの作品として仕上げず、場面ごとにクッションやバッグ・額など73作品に分けて制作しました。それらの作品は9世紀を経た今日の生活に、何ら違和感なく溶け込んでいます。





バッグやクッションにした作品

バイユーのタピストリーからの木々

「物語るステッチ「刺繍にみる英国史」」(文化出版局)に詳しく載っています


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